「ヒル魔（蛭魔妖一）」の名言5選！かっこいい名セリフや座右の銘にしたい名言を紹介！

各国の若手代表が集まり世界一を決めるワールドカップユースの決勝でアメリカ代表と激突した際に、アメリカ代表のクオーターバックのクリフォードとの読み合いにおいてヒル魔が言ったのがこのセリフです。常に少ない戦力で戦ってきたヒル魔にとっては、相手の意表をつくプレイを選択する方が効果が高いという考えを持っています。ヒル魔とクリフォードという共にずば抜けた頭脳を持つ2人が、違ったフットボール哲学でプレイを選択しているところが印象的なシーンです。この2人の戦略は優劣がつけられるものではないと思いますが、この試合のこの場面においては、ヒル魔の戦略眼のほうが1枚上手だったということですね。

王城ホワイトナイツの監督である庄司の「0点に抑えれば1点だけでも勝てる。アメフトで大切なのは防御（ディフェンス）だ！」という言葉との対比としてヒル魔が言ったのがこのセリフです。泥門は当初キッカーが不在であったため、タッチダウン狙いで強引に攻め続けなければ勝てないというチーム事情がありました。しかしヒル魔はその戦略的な弱点を悲観的に捉えるのではなく、徹底的に攻撃するしか勝つ方法がないのなら、それをチームカラーにしてしまったほうが手っ取り早いと考えたのかと思います。ヒル魔の司令塔としてのチームマネジメント能力の高さが伺えますね。

関東大会1回戦、泥門デビルバッツが神龍寺ナーガと激突し、泥門が追いつくためのラストプレーの時に阿含に対してヒル魔が言ったセリフです。阿含が高校に入ってから全く練習をしてこなかった間も、ヒル魔は血のにじむ思いで努力を重ねてきました。2年生の時にはデスマーチを完走し、ヒル魔も心身ともに大きく成長したことと思います。努力と才能、天才と凡人の対比が大きなテーマであるアイシールド21という作品において、最強の天才である阿含を、凡人であるヒル魔が努力によって打ち破るというシーンがはなり熱い展開で胸が躍りました。努力の積み重ねの大切さを気づかせてくれる印象的なシーンだと思います。

秋季東京大会の2回戦で泥門デビルバッツが夕陽ガッツと対戦する前のミーティングで、部員たちに向かってヒル魔が言ったのがこのセリフです。この時の泥門は、デスマーチを乗り越えて心身ともに成長し、1回戦ではダークホースと称されていた網乃に完勝したことで、自分たちの強さにも少しずつ自信を持ち始めていたと思います。しかし一発勝負のトーナメント戦では、ほんの少しの油断が命取りとなります。「0%でなきゃ勝負捨てんのはまだ早え」と言ってきたヒル魔だからこそ、出てきた言葉でしょう。勝つためには決して妥協しないヒル魔の、アメリカン・フットボールに対する真摯な姿勢が感じ取れる良いシーンですね。

秋季東京大会の1回戦で泥門デビルバッツが網乃サイボークスと激突した際、試合終了間際に網乃の胸肩に対してヒル魔が言ったのがこのセリフです。ヒル魔は決してスポーツ医学を否定する人間ではありません。それでもヒル魔は、アメリカン・フットボールが効率だけを優先した練習だけで勝てないことも知っています。だからこそスポーツ医学「だけ」では勝てないという言葉が出てきたのでしょう。泥臭い基礎練習を繰り返すことでしか培えない自信こそが勝利を手繰り寄せるのだとヒル魔は諭しているんですね。決して楽な道を歩んできているわけではないヒル魔が言うからこそ、重みのある言葉になっていると感じますね。