「ガンダム」の心に残る名言30選！かっこいい名セリフやワクワクする名言を紹介！（14ページ目）

ジオン軍オッデサ基地。部下のウラガンが報告にやってくると、マ・クベは壺を指で弾いて音色を聞かせます。しかし、すぐに苛立ったように彼に用件を尋ねます。 マ・クベの初登場シーン。神経質そうな声と容姿、そして壺を弾くという一癖も二癖もありそうな人物が描かれています。恐らく、作中一番アクの強い印象を残した面白いキャラクターではないでしょうか。

連邦軍のオデッサ作戦で、苦戦を強いられたジオン軍。マ・クベは、「南極条約で禁止されている水素爆弾を使用する」と、レビル将軍に脅しをかけます。それでも強行突破を止めようとしない連邦軍に対して、マ・クベの言った台詞です。 この台詞のあと、彼は、「ミサイル発射！」と鬼の形相で叫びます。マ・クベの本性がよく表れている興味深い場面です。骨董マニアで、キシリアにだけ異常な忠誠を誓っている強烈なキャラクターであるマ・クベ。彼の言動はどれも不思議な魅力に溢れています。

最後の切り札の水素爆弾もガンダムに斬り落とされ、オデッサ作戦はジオン軍の敗北に終わります。そんな中、マ・クベはザンジバルで逸早く脱出します。しかし、本国へ自分が送り続けた鉱物資源で、ジオンはあと十年は戦えると、彼は高らかに笑うのでした。 策士である彼の本領が発揮された場面。特に指先でお気に入りの壺を指で弾いて音を立てる瞬間は秀逸です。次にどんな策でガンダムに挑むのか、興味を誘っていますね。他とは全く違う雰囲気を纏った特別なキャラクターです。

テキサスゾーンに侵入したホワイトベースをキャッチしたマ・クベの部隊。部下にリックドムとギャンの準備を命じます。自ら出撃する必要はないのではと、部下に尋ねられますが、彼は大切な壺を抱いたまま答えます。そして、シャアの前でホワイトベースとガンダムを仕留めてやると意気込むのでした。 キシリアへの高い忠誠心とマ・クベのナルシストな性格が伺える場面です。彼にとってキシリアは非常に大事な存在なのでしょう。しかし、キシリアがシャアを重宝しているためか、マ・クベはシャアに対してライバル心を燃やします。複雑な人間関係が物語にミステリアスな魅力を加えていますね。

テキサスコロニーで、シャアのゲルググでの援護を拒絶して、ひとりでガンダムにギャンで挑んだマ・クベ。しかし彼は、ガンダムとの決闘に敗北します。胴体を斬られて爆発する間際に、コクピット内でマ・クベが叫んだ台詞です。 武人というよりは、文人であったマ・クベ。最後は、シャアを図に乗らせないために単身ガンダムに挑んでひとり散っていきます。最後まで気にかけていたのは、いつも傍に置いていた壺と、忠誠を誓ったキシリアのこと。異彩を放った非常に興味深いキャラクターでした。

ジオン公国ズム・シティで、ギレン・ザビと謁見した木星帰りのシャリア・ブル。彼はギレンから、キシリアの下に行くように命じられます。その理由を聞かれたシャリアは、ギレンの顔をじっと見つめて静かに答えます。 シャリア・ブルの、政治的なことに関わらないように気をつけている姿が伺えます。実際には、彼はギレンの意図も分かっていたのでしょう。しかし上手く立ち回れない不器用さが伝わってきますね。このあとシャリアは、シャアやララァと会い、アムロのガンダムと戦います。同じニュータイプと一緒にいる時の方が、彼は饒舌で生き生きと描かれています。

ニュータイプであるシャリア・ブルは、ザンジバルを訪れてシャア、ララァと顔を合わせます。シャリア・ブルの言葉を、シャアは「人類全体の為に」と解釈し、ララァもまた彼の言葉を理解します。 お互いに何かを感じ合う三人は、短い会話で自然と理解し合います。その様子が不思議な雰囲気を演出しています。戦争の悲惨さを伝えるアニメというだけでなく、「ニュータイプ」という新しい概念をテーマにした、非常に深い物語になっていますね。

シャリア・ブルはブラウ・ブロのテストでザンジバルを出た際、ガンダムらと戦闘に入ります。ニュータイプとして覚醒したアムロの操るガンダムの圧倒的な動きに、彼は素直に感心します。シャリアの純粋さがよく伝わってくる台詞ですね。 最後まで、冷静で実直な軍人であったシャリア・ブル。作中たった一話のみの登場ですが、もし戦死なければと考えずにはいられない優秀な人物でした。

サイド6内で車を運転していたアムロ。彼が突然の雨を避けるため、ある家の屋根の下に逃げ込むと、そこにはひとりの少女がいました。目の前で白い鳥が死んでいくのを見て、少女ララァ・スンは静かに呟きます。運命の二人が出逢った瞬間でした。 ララァのミステリアスな魅力が感じられる名台詞。彼女のあまりにも自然なこの言葉に、アムロは戸惑いそして惹かれていきます。たしかに、初対面でこのようなことを呟かれる、興味を引かれてしまうかもしれませんね。

テキサスコロニー内を馬車で移動するシャアとララァの一行。突然ララァは、何かが来ると言います。そしてその感覚は、自分と似ていると。ララァがコロニーのすぐ外で戦っているアムロの存在を感じ取る場面です。彼女のニュータイプとしての覚醒がシャアよりも、そしてアムロよりも早いことが伺えます。 彼女のこの言葉から、シャアへの無邪気な好意が感じられますね。シャアは、「冗談は止めにしてくれないか」と言いますが、本心では少しずつララァの純粋さに惹かれていったのでしょうか。

ララァ・スンは、エルメスでの初陣で連邦軍のサラミスをあっさりと撃破します。一緒に出撃した味方のリックドムは、ララァの手並みに驚き、作戦命令を無視してエルメスの後方へ回るのでした。 大人のベテランパイロットたちが、少女ララァの能力の高さを当てにして彼女の後ろに下がる場面。大人に裏切られて犠牲になる子供。この描写はララァの過去と関係があるのでしょうか。初めは狼狽える彼女でしたが、途中シャアのゲルググが援護に入ると敵艦を撃破して無事帰還します。短いエピソードですが、ララァの成長が見て取れますね。

ジオン公国へ侵攻する星一号作戦。ホワイトベースが味方艦隊との合流ポイントへ到着した時、アムロのガンダムはシャアのゲルググを発見します。マグネットコーティングを施されたガンダムはゲルググを圧倒します。そこへララァのエルメスがシャアの助けに入ります。 この台詞から、ララァのシャアへの強い想いが感じられますね。戦線を離脱した後も、アムロの頭の中で、「悪い人だ！　シャアを苛める、悪い人だ！」とララァの声がこだまします。また、ニュータイプとして著しく覚醒していくララァの姿も伺えます。

ララァのエルメスと、アムロのガンダムの二度目の戦い。戦闘中、二人の意識が互いの心に入り込んでいきます。アムロが守るべきものなしに戦っていることは、不自然であると主張するララァ。逆に、何故戦うのかとアムロは彼女に問いかけます。 ニュータイプ同士が理解し合うということを、表現している場面です。解かりやすくもあり、難解でもある実験的な描写ですね。このあと、ララァはガンダムの攻撃からシャアを守るために命を落とします。ララァはシャアへの想いからか、最後は自分の語った真理を貫きました。彼女のこの死は、後のシャアとアムロの人生に大きな影響を残します。

ザビ家四男ガルマ・ザビの死。息子の密葬を望むデギン公王に対して、ギレンはこれを国葬して戦争プロパガンダとして利用します。彼の政治的手腕と冷酷な性格、そしてデギン公王との確執が伺える場面です。 ギレン・ザビの扇動者としての能力の高さと、家族に対しての無関心さが感じられますね。倒すべき敵としては完璧な悪役ではないでしょうか。作中少ない出番ながら、敵軍の総帥として強烈な印象を残しています。