「ガンダム」の心に残る名言30選！かっこいい名セリフやワクワクする名言を紹介！（3ページ目）

南米のジャブロー基地に到着すると、すぐにジオンの攻撃を受けたホワイトベース。ガンキャノンに乗り込んだカイは、コクピット内でひとり決意を呟きます。いつもとは違う真剣な彼の表情が印象的です。ミハルの死が、カイの精神に大きな影響を与えたのがよく分かりますね。 このあともカイは途中で艦を降りることなく、最後までホワイトベースで仲間たちとジオン軍と戦います。普段は皮肉や冗談ばかりの彼だからこそ、余計に言葉が重く感じられて、本当は誰よりも心の優しい人間であることが伺えます。カイ・シデンは、作中でもかなり人気の高いキャラクターです。

一度は軍人になることを嫌い艦を降りたカイ・シデン。しかし、仲間の苦戦する姿をみていると居ても立っても居られなくなり、ホワイトベースに戻ります。そして丁度修理の終わったガンタンクに乗り込んで、アムロたちと一緒に戦うのでした。戦いが終わったあと、カイがガンタンクから降りて言った台詞です。 カイの帰還を、アムロ、セイラ、ハヤトらが自然な態度で喜び迎えているのが微笑ましい名場面です。自由を求めて出て行ったカイが、一緒に戦った仲間のために戻ってくる姿には心を打たれます。最後に少し照れて笑うところが良いですね。

オデッサ作戦後、北アイルランドのベルファストで軍人になることを嫌って、カイはホワイトベースを降ります。そのときアムロ、ブライトらに声を掛けられたときの一言です。「ジオンだって無理をしているんだ」と、主張するブライトに対して、彼は「俺は限界を超えたのよね」と笑って去って行きます。 いつも言いたいことを我慢せずに言ってしまうカイ。そして我慢の限界を迎えたときは、迷わずに辞めてしまいます。そんな彼の生き方は、「自分勝手」で「自由」、もしくは「軟弱者」にも見えますが、同時にとても人間として自然にも見えてしまいます。

オデッサ作戦前、ホワイトベースに敵が襲い掛かります。予定よりも早い出撃命令にカイはブライトに不満をぶつけます。ブライトは、このようなカイの態度に怒ることもなく対応。物語当初とは違って仲間意識が芽生えてきているのが分かりますね。リュウやマチルダの死が、彼らの関係を近づけてくれたのかと考えさせられます。また、台詞からカイの剽軽な性格がよく表れていますね。 人は皆違う性格を持っています。それぞれどう対応するかで人生は変わって来るのではないでしょうか。カイのような皮肉屋、ブライトのようなすぐ熱くなってしまうタイプ。アニメとは言え、ガンダムから人間関係が学べますね。

撃墜した敵のドワッジがリィナの眠っている小屋を直撃。燃え盛る炎を前に妹の死を信じ切れず、怒りと悲しみにくれるジュドーに対してプルが言った台詞です。ジュドーが、彼女の額を軽く押し返すと、プルは大声で泣き出してしまいます。物語中盤、恐らく最も悲しい場面ではないでしょうか。 ジュドーを大好きなプルの気持ちと、妹を失ってしまったかもしれない悲しみと混乱のジュドー。更に周りの人間の感情も交わり合って迫真性の高い場面を作り上げています。

妹のリィナを探すためにアクシズへ潜入したジュドーは、街で不思議な少女エルピー・プルと出会います。彼女は対面したときからジュドーを気に入り、「お兄ちゃん」と呼んで付きまといます。そして、宇宙へ出たジュドーと遊ぶために、キュベレイMk-llに搭乗して追いかけ、彼を迎えに来たイーノたちをファンネルで攻撃します。ジュドーに攻撃をやめるように言われて思わず彼女は叫びました。 天真爛漫な11歳の少女。彼女の我儘な性格がよく表現されていますね。作中でも人気の高いキャラクターです。そんな元気な彼女の声を聞くと、疲れも取れて元気になるかもしれません。

マチルダとアムロは、ガンダムのパワーアップパーツを一緒に確認します。そのときアムロは彼女に、「何故補給部隊に入ったのか」と尋ねます。それに対するマチルダの答えです。アムロは、マチルダのことを「強い人」だと言います。彼女は「生意気ね」と言って彼の額を軽く小突くのでした。 アムロにとって、マチルダは初恋の大人の女性。マチルダにとっては、アムロは弟のような存在だったのでしょうか。このあと彼女は、修理の終わったホワイトベースを守るために戦い戦死してしまいます。そのことを思うと、彼女の台詞は非常に悲しく聞こえてしまいますね。

ホワイトベースに補給物資を届けるマチルダの指揮する補給部隊。しかし、マ・クベのグフ隊の攻撃を受けて、ガンダムのパワーアップメカを載せたミデアの四番機が落とされてしまいます。敵を振り切ってホワイトベースへ向かうのではなく、着陸してガンダムのパワーアップメカを死守することを選択したマチルダ。彼女の任務に対する強い意志が読み取れる場面です。 美しく聡明で強い女性マチルダ。作中を通して戦争の中に生きる強い女性象のイメージが作られていますね。

レビルの特命でミデア輸送機に乗り補給物資を運んできたマチルダ・アジャン。ホワイトベースに合流すると、ブライトたちにレビルの命を伝えます。そこでアムロに言った一言です。 他のクルー同様に、マチルダもまたアムロから何かを感じたのでしょうか。アムロはそんな彼女に憧れを抱いていきます。また、この「エスパー」という表現は、後に何度か他のクルーによって引用されています。そのこともあってか彼女の存在は、ガンダムという物語に大きな「花」を添えています。

独房に入れられているアムロの様子を見に来たリュウ・ホセイが彼に言った台詞です。ホワイトベースのクルーの殆どは民間人であるため、戦争という状況では、仲間内でも理解し合えず衝突することがしばしばありました。そんな中、いつも皆のことを気にかけていたリュウ。普段からよく衝突していたブライトとアムロのことを案じる彼の姿が描かれています。 負傷しながらも仲間のことを気遣うリュウの心の強さと優しさが伝わってくる名台詞。最後は自らを犠牲にして仲間を救った彼の生き様は、残された仲間の心に一生深く刻まれたのではないでしょうか。

ルナツーへは向かわず、補給中のムサイを攻撃することに決めたホワイトベース。リュウ・ホセイの乗るコアファイターとアムロのガンダムが発進します。砲撃を担当していたハヤトは、コアファイターが邪魔で敵艦を攻撃できないとブライトに連絡します。しかし、リュウが無線回線を切っていたためブライトは連絡が取れません。戦闘を終えて帰還したリュウの言った台詞です。 見過ごしてしまいそうなほど些細な台詞ですが、緊迫した雰囲気の中、一瞬だけ気を緩めることができるシーンです。リュウという人間の性格がよく表現されていますね。また、いつもは厳しいブライトも彼の失敗には寛容なところも興味深いです。

シャアに言われるまま、逃げるガンダムを追いかけたガルマ・ザビのガウとその一行。しかし、これはシャアの策略でした。結果、彼らは背後からホワイトベースから一斉攻撃を受けてしまいます。怒り狂ったガルマは自らガウの舵を取ると、特攻を仕掛けます。ブライトの咄嗟の判断でホワイトベースは緊急上昇し、これを辛うじて回避。目標を失ったガウは、ガルマの叫びと共に空中で爆発し、灰となってしまうのでした。 最後は婚約者イセリナのことを想いながら、軍人として散っていったガルマ。彼の運の弱さと純粋さが命取りになった人物でした。登場回数は多くはありませんが、強烈な存在感を残したのではないでしょうか。

ガルマ・ザビはパーティ会場で、結婚の約束を交わしたイセリナと話します。イセリナは彼に、父親が二人の結婚に反対していることを打ち明けます。彼女は、例え父を裏切ろうと傍にいると、彼に誓います。ガルマもまた彼女と同じ気持ちでした。 若く純粋な性格のガルマらしい台詞。シャアからは、「前線でラブロマンスとは、ガルマらしいよ、お坊ちゃん」と冷ややかに見られています。あまり戦争の似合わないキャラクターである彼には、同情の念を禁じ得ません。しかし、それが物語に一層迫真力を持たせています。

赤い彗星ことシャア・アズナブルは、大気圏突入前にホワイトベースを撃ちもらします。しかし、彼らの予定コースを変えてジオン軍の制圧下へ降下させることに成功。そこで地球方面軍司令官ガルマ・ザビと連絡を取ります。シャアから連絡を受けたガルマの第一声です。 台詞から彼の苦労を知らない育ちの良さと、シャアをとても信用していることが推測できます。また、そこからガルマの頼りなさを感じてしまうのは、後の彼の運命を既に知っているからでしょうか。本来、彼は人が良く、戦争には向かない優しい人間なのではないでしょうか。

ジオン公国ズム・シティで、ギレン・ザビは木星帰りのシャリア・ブルを謁見します。ニュータイプの才能があるシャリア。彼はキシリアの下へ行くように、ギレンに命じられることをすぐに察します。ギレンは彼の推理力に驚きながらも、試すようにその理由を問うのでした。 ギレン・ザビが何かを企んでいることは、容易に想像がつきます。シャリアは、「閣下の深い考えは分かりませんが、分かるように努力します」と答えています。物語も終盤に差し掛かっていますが、まだ何かが起こりそうな予感を感じさせるエピソードです。

ララァのエルメスと、アムロのガンダムの二度目の戦い。戦闘中、二人の意識が互いの心に入り込んでいきます。アムロが守るべきものなしに戦っていることは、不自然であると主張するララァ。逆に、何故戦うのかとアムロは彼女に問いかけます。 ニュータイプ同士が理解し合うということを、表現している場面です。解かりやすくもあり、難解でもある実験的な描写ですね。このあと、ララァはガンダムの攻撃からシャアを守るために命を落とします。ララァはシャアへの想いからか、最後は自分の語った真理を貫きました。彼女のこの死は、後のシャアとアムロの人生に大きな影響を残します。

ホワイトベース奪取の作戦に失敗したランバ・ラルは、占領した第二ブリッジからハモンに連絡を取ります。そのあとガンダムにブリッジを破壊された彼は、その場へ駆けつけたブライト達に言い放ちます。そして、兵士の最後を見せつけるかのようにブリッジから飛び降りると、ガンダムの手の上で自爆、絶命します。 自分が戦ってきた敵が子供たちばかりであったことに、苦笑しながらも褒めたたえるラル。作中に登場する敵の中でも、非常に高い人気を誇っています。ランバ・ラルはまだ少年のアムロに何を見ていたのでしょうか。また、アムロは彼のことをどう感じていたのでしょうか。敵でありながら、非常に魅力的なキャラクターですね。

マ・クベの策謀でドムの補給を受けられなかったランバ・ラル。ゲリラ屋は、ホワイトベースに自ら乗り込んで奪取するという大胆な作戦を仕掛けます。しかしあと少しのところで、ラルは過去に自分の父が仕えていたセイラ・マスと再会、戦闘中にも関わらず戦うことを忘れてしまいます。そして、リュウたちの反撃を受けると、後退してハモンに最後の連絡を入れるのでした。 台詞からラルの潔さが伝わっています。そして、戦うことに誇りに持ち、実直に生きて来た男らしさが感じられますね。自分のことをフルネームで呼んでいるところも、ユニークで力強い印象を残しています。

ジオン公国へ侵攻する星一号作戦。ホワイトベースが味方艦隊との合流ポイントへ到着した時、アムロのガンダムはシャアのゲルググを発見します。マグネットコーティングを施されたガンダムはゲルググを圧倒します。そこへララァのエルメスがシャアの助けに入ります。 この台詞から、ララァのシャアへの強い想いが感じられますね。戦線を離脱した後も、アムロの頭の中で、「悪い人だ！　シャアを苛める、悪い人だ！」とララァの声がこだまします。また、ニュータイプとして著しく覚醒していくララァの姿も伺えます。

ララァ・スンは、エルメスでの初陣で連邦軍のサラミスをあっさりと撃破します。一緒に出撃した味方のリックドムは、ララァの手並みに驚き、作戦命令を無視してエルメスの後方へ回るのでした。 大人のベテランパイロットたちが、少女ララァの能力の高さを当てにして彼女の後ろに下がる場面。大人に裏切られて犠牲になる子供。この描写はララァの過去と関係があるのでしょうか。初めは狼狽える彼女でしたが、途中シャアのゲルググが援護に入ると敵艦を撃破して無事帰還します。短いエピソードですが、ララァの成長が見て取れますね。

ホワイトベースに白兵戦を仕掛けるため、仲間たちと一緒にキュイ揚兵戦車に搭乗した際ランバ・ラルの言った台詞です。ゲリラ屋として本来の戦い方が出来ることからか、彼は興奮しているように見えます。また、この台詞から彼が自分の部隊の勝利を確信している様子が伺えますね。 ラルの最後の戦いの場面では、「戦馬鹿」と揶揄される彼の本当の姿が表現されているように思えます。視聴者は、グフとガンダムの再戦を望んでいたのではないでしょうか。しかし、ラルの最後を白兵戦で描くことで、結果、彼の魅力を最大限に引き出すことが出来たのではないでしょうか。

テキサスコロニー内を馬車で移動するシャアとララァの一行。突然ララァは、何かが来ると言います。そしてその感覚は、自分と似ていると。ララァがコロニーのすぐ外で戦っているアムロの存在を感じ取る場面です。彼女のニュータイプとしての覚醒がシャアよりも、そしてアムロよりも早いことが伺えます。 彼女のこの言葉から、シャアへの無邪気な好意が感じられますね。シャアは、「冗談は止めにしてくれないか」と言いますが、本心では少しずつララァの純粋さに惹かれていったのでしょうか。

サイド6内で車を運転していたアムロ。彼が突然の雨を避けるため、ある家の屋根の下に逃げ込むと、そこにはひとりの少女がいました。目の前で白い鳥が死んでいくのを見て、少女ララァ・スンは静かに呟きます。運命の二人が出逢った瞬間でした。 ララァのミステリアスな魅力が感じられる名台詞。彼女のあまりにも自然なこの言葉に、アムロは戸惑いそして惹かれていきます。たしかに、初対面でこのようなことを呟かれる、興味を引かれてしまうかもしれませんね。

ガンダムに両腕を斬り落とされたランバ・ラルのグフ。体当たりを食らわせますが、ビームサーベルを背中から突き立てられて敗北します。咄嗟にラルはケーブルをガンダムの胴体に引っ掛けて脱出。爆発しようとするグフを背後に、敵であるアムロに向かって叫びます。 戦っている相手がアムロだと知ったラルは、敵でありながら何かを伝えようとしているように感じました。それは、まるで父親が息子に何か大事なことを教えている、そんな風に想像してしまいます。アムロは彼に取って、息子のような存在であったのかもしれません。皆さんはどう思いますか。

ザビ家四男ガルマ・ザビの死。息子の密葬を望むデギン公王に対して、ギレンはこれを国葬して戦争プロパガンダとして利用します。彼の政治的手腕と冷酷な性格、そしてデギン公王との確執が伺える場面です。 ギレン・ザビの扇動者としての能力の高さと、家族に対しての無関心さが感じられますね。倒すべき敵としては完璧な悪役ではないでしょうか。作中少ない出番ながら、敵軍の総帥として強烈な印象を残しています。

シャリア・ブルはブラウ・ブロのテストでザンジバルを出た際、ガンダムらと戦闘に入ります。ニュータイプとして覚醒したアムロの操るガンダムの圧倒的な動きに、彼は素直に感心します。シャリアの純粋さがよく伝わってくる台詞ですね。 最後まで、冷静で実直な軍人であったシャリア・ブル。作中たった一話のみの登場ですが、もし戦死なければと考えずにはいられない優秀な人物でした。

ニュータイプであるシャリア・ブルは、ザンジバルを訪れてシャア、ララァと顔を合わせます。シャリア・ブルの言葉を、シャアは「人類全体の為に」と解釈し、ララァもまた彼の言葉を理解します。 お互いに何かを感じ合う三人は、短い会話で自然と理解し合います。その様子が不思議な雰囲気を演出しています。戦争の悲惨さを伝えるアニメというだけでなく、「ニュータイプ」という新しい概念をテーマにした、非常に深い物語になっていますね。