「ガンダム」の心に残る名言30選！かっこいい名セリフやワクワクする名言を紹介！（4ページ目）

ガルマ・ザビはパーティ会場で、結婚の約束を交わしたイセリナと話します。イセリナは彼に、父親が二人の結婚に反対していることを打ち明けます。彼女は、例え父を裏切ろうと傍にいると、彼に誓います。ガルマもまた彼女と同じ気持ちでした。 若く純粋な性格のガルマらしい台詞。シャアからは、「前線でラブロマンスとは、ガルマらしいよ、お坊ちゃん」と冷ややかに見られています。あまり戦争の似合わないキャラクターである彼には、同情の念を禁じ得ません。しかし、それが物語に一層迫真力を持たせています。

ドロスに乗って指揮を執るギレンの下へ、妹のキシリアが加わります。戦艦グレートデギンが撃墜されたことを確認したキシリアは、デギン公王から戦艦グレートデギンを調達したのかどうかをギレンに問います。 まるで世間話をするかのように、父親の死を報告するギレン・ザビ。彼の冷酷な性格が台詞からにじみ出ていますね。しかしこのあと、キシリアにギレンは父殺しの罪で処刑されてしまいます。ニュータイプが万能ではないように、IQ240の天才であるギレン・ザビもまた万能ではなかったということでしょう。

物語終盤、これ以上のギレンの暴走で犠牲を出させないようデギン公王は、連邦軍との和平交渉のために独断でジオン公国を発進します。そんな父親の艦隊を見送りながらギレンは呟きます。 彼は、父であるデギン公が乗るグレートデギンが向かった先に連邦のレビル将軍の率いる主力艦隊がいると推測。コロニーレーザーのソーラ・レイを予定より早く使用し、グレートデギンと共に連邦軍主力艦隊を壊滅させます。自分の邪魔をするならば家族でさえ容赦なく殺してしまうギレン・ザビ。この台詞の時点で、既に彼は父親殺害を計画していたのではないでしょうか。そう思うと、この台詞から一層恐怖が感じられますね。

赤い彗星ことシャア・アズナブルは、大気圏突入前にホワイトベースを撃ちもらします。しかし、彼らの予定コースを変えてジオン軍の制圧下へ降下させることに成功。そこで地球方面軍司令官ガルマ・ザビと連絡を取ります。シャアから連絡を受けたガルマの第一声です。 台詞から彼の苦労を知らない育ちの良さと、シャアをとても信用していることが推測できます。また、そこからガルマの頼りなさを感じてしまうのは、後の彼の運命を既に知っているからでしょうか。本来、彼は人が良く、戦争には向かない優しい人間なのではないでしょうか。

ア・バオア・クーを最終防衛ラインとして、連邦軍を迎え撃とうとするジオン軍。ギレン・ザビは、ジオン国民を強制疎開させて宇宙コロニーをレーザー兵器に改造することをデギン公王に承認させます。淡々と計画を説明する息子ギレンを、デギン公王は旧中世時代のアドルフ・ヒトラーの尻尾と揶揄します。 独裁政権を目論むギレンの名台詞。自分の政治思想に対する絶対なる自信が感じられます。独裁者のヒトラーを彷彿させ、完成度の高いキャラクターが作られていますね。

ジオン公国ズム・シティで、ギレン・ザビは木星帰りのシャリア・ブルを謁見します。ニュータイプの才能があるシャリア。彼はキシリアの下へ行くように、ギレンに命じられることをすぐに察します。ギレンは彼の推理力に驚きながらも、試すようにその理由を問うのでした。 ギレン・ザビが何かを企んでいることは、容易に想像がつきます。シャリアは、「閣下の深い考えは分かりませんが、分かるように努力します」と答えています。物語も終盤に差し掛かっていますが、まだ何かが起こりそうな予感を感じさせるエピソードです。

ザビ家四男ガルマ・ザビの死。息子の密葬を望むデギン公王に対して、ギレンはこれを国葬して戦争プロパガンダとして利用します。彼の政治的手腕と冷酷な性格、そしてデギン公王との確執が伺える場面です。 ギレン・ザビの扇動者としての能力の高さと、家族に対しての無関心さが感じられますね。倒すべき敵としては完璧な悪役ではないでしょうか。作中少ない出番ながら、敵軍の総帥として強烈な印象を残しています。

アスカと言えばこの台詞でしょう。最終決戦で、かつての上官であったアスランと対峙した時の名言です。 元々彼らの仲は、良いとは言えないまでも、尊敬できる部分があるとアスカ自身は感じていました。アスランも同様に、世話がやける部下だが可愛がっていました。立場が変わったため反目し合う二人の対決と言葉は、ラストシーンにふさわしい盛り上がりとなっています。

ララァのエルメスと、アムロのガンダムの二度目の戦い。戦闘中、二人の意識が互いの心に入り込んでいきます。アムロが守るべきものなしに戦っていることは、不自然であると主張するララァ。逆に、何故戦うのかとアムロは彼女に問いかけます。 ニュータイプ同士が理解し合うということを、表現している場面です。解かりやすくもあり、難解でもある実験的な描写ですね。このあと、ララァはガンダムの攻撃からシャアを守るために命を落とします。ララァはシャアへの想いからか、最後は自分の語った真理を貫きました。彼女のこの死は、後のシャアとアムロの人生に大きな影響を残します。

ホワイトベース奪取の作戦に失敗したランバ・ラルは、占領した第二ブリッジからハモンに連絡を取ります。そのあとガンダムにブリッジを破壊された彼は、その場へ駆けつけたブライト達に言い放ちます。そして、兵士の最後を見せつけるかのようにブリッジから飛び降りると、ガンダムの手の上で自爆、絶命します。 自分が戦ってきた敵が子供たちばかりであったことに、苦笑しながらも褒めたたえるラル。作中に登場する敵の中でも、非常に高い人気を誇っています。ランバ・ラルはまだ少年のアムロに何を見ていたのでしょうか。また、アムロは彼のことをどう感じていたのでしょうか。敵でありながら、非常に魅力的なキャラクターですね。

マ・クベの策謀でドムの補給を受けられなかったランバ・ラル。ゲリラ屋は、ホワイトベースに自ら乗り込んで奪取するという大胆な作戦を仕掛けます。しかしあと少しのところで、ラルは過去に自分の父が仕えていたセイラ・マスと再会、戦闘中にも関わらず戦うことを忘れてしまいます。そして、リュウたちの反撃を受けると、後退してハモンに最後の連絡を入れるのでした。 台詞からラルの潔さが伝わっています。そして、戦うことに誇りに持ち、実直に生きて来た男らしさが感じられますね。自分のことをフルネームで呼んでいるところも、ユニークで力強い印象を残しています。

正面から向かい合って撃ち合うブライトのホワイトベースとシャアのザンジバル。ホワイトベースの攻撃に対してザンジバルは回避するどころが、突撃を仕掛けます。命令に戸惑う兵士にシャアが言い放ちます。彼の艦長としての鬼才が伺える場面。このユニークな戦い方に、ブライトはシャアだと気付いて戦慄します。 恐らく、ガンダム史上最も人気の高いキャラクターであるシャア・アズナブル。作中多く描かれている彼と部下との掛け合いの場面はどれも魅力的で、こんな上司がいたらと思った人は多いのではないでしょうか。

ジオン公国へ侵攻する星一号作戦。ホワイトベースが味方艦隊との合流ポイントへ到着した時、アムロのガンダムはシャアのゲルググを発見します。マグネットコーティングを施されたガンダムはゲルググを圧倒します。そこへララァのエルメスがシャアの助けに入ります。 この台詞から、ララァのシャアへの強い想いが感じられますね。戦線を離脱した後も、アムロの頭の中で、「悪い人だ！　シャアを苛める、悪い人だ！」とララァの声がこだまします。また、ニュータイプとして著しく覚醒していくララァの姿も伺えます。

サイド6でアムロは運転していた車が泥にはまってしまい、通りかかった車に助けを求めます。しかしその車に乗っていたのは、敵であるシャアとララァ。ニュータイプの三人が一堂に会する場面です。アムロはシャアが名乗る前から彼がシャアだと気付き、シャアもまたアムロという名に聞き覚えがあるかのような感覚を覚えます。 何度も戦った敵のパイロットと遭遇したとき、お互いに何かを感じたシャアとアムロ。中立コロニー内であるため三人が戦うことはありませんでしたが、このあとのことを考えると、三人がこのまま外へ出なければと願ってしまいます。運命が動き出す重要なエピソードではないでしょうか。

ララァ・スンは、エルメスでの初陣で連邦軍のサラミスをあっさりと撃破します。一緒に出撃した味方のリックドムは、ララァの手並みに驚き、作戦命令を無視してエルメスの後方へ回るのでした。 大人のベテランパイロットたちが、少女ララァの能力の高さを当てにして彼女の後ろに下がる場面。大人に裏切られて犠牲になる子供。この描写はララァの過去と関係があるのでしょうか。初めは狼狽える彼女でしたが、途中シャアのゲルググが援護に入ると敵艦を撃破して無事帰還します。短いエピソードですが、ララァの成長が見て取れますね。

ブラウ・ブロのテストをすると言って、シャリア・ブルはひとりザンジバルから出て行きます。不服そうにしているララァに対して、シャアははっきりと言います。 ララァを大切にしているシャアの気持ちがよく伝わって来る場面。しかしながら、復讐のためザビ家に近づいたシャアという人間は決して嘘が下手というわけではないでしょう。ただ、それでもこのララァに対する言葉は、彼の本心であるような気がします。シャアは仮面の下では、一体どんな気持ちでララァを見ていたのでしょうか。

ホワイトベースに白兵戦を仕掛けるため、仲間たちと一緒にキュイ揚兵戦車に搭乗した際ランバ・ラルの言った台詞です。ゲリラ屋として本来の戦い方が出来ることからか、彼は興奮しているように見えます。また、この台詞から彼が自分の部隊の勝利を確信している様子が伺えますね。 ラルの最後の戦いの場面では、「戦馬鹿」と揶揄される彼の本当の姿が表現されているように思えます。視聴者は、グフとガンダムの再戦を望んでいたのではないでしょうか。しかし、ラルの最後を白兵戦で描くことで、結果、彼の魅力を最大限に引き出すことが出来たのではないでしょうか。

キシリアからニュータイプ用モビルスーツのジオングを受け取ったシャア。一度はアムロの乗るガンダムに戦いを挑みますが、激しい乱戦のため見失ってしまいます。しかし、すぐに基地内部に取りついたガンダムを発見して迫ります。その際、シャアが高揚した気持ちを抑えるかように静かに言い放ちます。 この台詞の意味は、多くの敵味方が入り乱れて戦っている中から敵であるアムロの存在だけを認識することが出来る、という意味であり、シャアがニュータイプとして目覚ましく覚醒していることが伺えますね。有名な彼の名台詞です。

宇宙要塞ア・バオア・クーでの最終決戦。アムロの駆るガンダムに、シャアのジオングは苦戦を強いられます。一旦戦闘から離脱して、ガンダムから距離を取るシャア。彼はコクピット内で、ガンダムを倒す方法をララァに尋ねます。 作中、何度かシャアがララァに教えを乞う場面があり、彼がララァをどれだけ頼りにしていたかが分かりますね。親の仇を討つため、打倒ザビ家を目標に過去を捨て生きてきたシャア・アズナブル。そんな彼がララァという少女には、本当の姿を見せていたのかもしれません。もしくは、これから見せていくつもりだったのかもしれませんね。そう思うと、非常にやり切れない気持ちになってしまいます。

アムロ・レイとシャア・アズナブル。お互いのモビルスーツを失った二人は、ア・バオア・クーの基地内で決着を着けるため戦います。そこへ、シャアの妹セイラが二人の戦いを止めに入って……。 シャアにとって敵であるニュータイプのアムロ。危険な存在だと言って、彼は初めアムロを殺そうとします。しかし、ここでは「同志になれ」と誘っています。この切り替えの早さには、アムロもセイラも戸惑ってしまいます。この台詞からシャアが怨恨で戦っているわけではなく、彼自身の考えを元に戦おうとしていることが伺えます。感情に流されずに生きようとするシャア・アズナブル。彼にはどんな人生が待っているのでしょうか。

テキサスコロニー内を馬車で移動するシャアとララァの一行。突然ララァは、何かが来ると言います。そしてその感覚は、自分と似ていると。ララァがコロニーのすぐ外で戦っているアムロの存在を感じ取る場面です。彼女のニュータイプとしての覚醒がシャアよりも、そしてアムロよりも早いことが伺えます。 彼女のこの言葉から、シャアへの無邪気な好意が感じられますね。シャアは、「冗談は止めにしてくれないか」と言いますが、本心では少しずつララァの純粋さに惹かれていったのでしょうか。

サイド6内で車を運転していたアムロ。彼が突然の雨を避けるため、ある家の屋根の下に逃げ込むと、そこにはひとりの少女がいました。目の前で白い鳥が死んでいくのを見て、少女ララァ・スンは静かに呟きます。運命の二人が出逢った瞬間でした。 ララァのミステリアスな魅力が感じられる名台詞。彼女のあまりにも自然なこの言葉に、アムロは戸惑いそして惹かれていきます。たしかに、初対面でこのようなことを呟かれる、興味を引かれてしまうかもしれませんね。

ガンダムに両腕を斬り落とされたランバ・ラルのグフ。体当たりを食らわせますが、ビームサーベルを背中から突き立てられて敗北します。咄嗟にラルはケーブルをガンダムの胴体に引っ掛けて脱出。爆発しようとするグフを背後に、敵であるアムロに向かって叫びます。 戦っている相手がアムロだと知ったラルは、敵でありながら何かを伝えようとしているように感じました。それは、まるで父親が息子に何か大事なことを教えている、そんな風に想像してしまいます。アムロは彼に取って、息子のような存在であったのかもしれません。皆さんはどう思いますか。

連邦軍のV作戦を改めて調査するため自らサイド7に潜入したシャア。彼はブライト達の猛攻を難なく躱すと、宇宙へ脱出します。そして待っていた仲間と合流すると、宇宙空間を泳いでムサイを目指します。ガンダムに乗ったアムロは、すぐにコロニーから飛び出すとビームライフルをシャアたちに向けて構えました。 悲鳴のようなアムロの咆哮から、恐怖や緊張が伝わってきます。軍人でもない彼が、銃を人に向けている現実。真に迫っている名場面ですね。

シャリア・ブルはブラウ・ブロのテストでザンジバルを出た際、ガンダムらと戦闘に入ります。ニュータイプとして覚醒したアムロの操るガンダムの圧倒的な動きに、彼は素直に感心します。シャリアの純粋さがよく伝わってくる台詞ですね。 最後まで、冷静で実直な軍人であったシャリア・ブル。作中たった一話のみの登場ですが、もし戦死なければと考えずにはいられない優秀な人物でした。

ニュータイプであるシャリア・ブルは、ザンジバルを訪れてシャア、ララァと顔を合わせます。シャリア・ブルの言葉を、シャアは「人類全体の為に」と解釈し、ララァもまた彼の言葉を理解します。 お互いに何かを感じ合う三人は、短い会話で自然と理解し合います。その様子が不思議な雰囲気を演出しています。戦争の悲惨さを伝えるアニメというだけでなく、「ニュータイプ」という新しい概念をテーマにした、非常に深い物語になっていますね。

ジオン公国ズム・シティで、ギレン・ザビと謁見した木星帰りのシャリア・ブル。彼はギレンから、キシリアの下に行くように命じられます。その理由を聞かれたシャリアは、ギレンの顔をじっと見つめて静かに答えます。 シャリア・ブルの、政治的なことに関わらないように気をつけている姿が伺えます。実際には、彼はギレンの意図も分かっていたのでしょう。しかし上手く立ち回れない不器用さが伝わってきますね。このあとシャリアは、シャアやララァと会い、アムロのガンダムと戦います。同じニュータイプと一緒にいる時の方が、彼は饒舌で生き生きと描かれています。

襲い来るランバ・ラル隊に苦戦するホワイトベース。ラルのグフに捕まり苦戦するカイのガンキャノン。そこへ、脱走したアムロのガンダムが駆けつけてグフを撃破します。しかし艦を勝手に抜けた罰として、彼は独房に入れられます。 アムロはひとり独房で叫びます。そして敵であるランバ・ラルのことを思い出すと、「僕はあの人に勝ちたい」と決意を抱くのでした。まだ幼いアムロの心情の移り変わりが、丁寧に描かれている場面です。彼の成長速度には驚かされますね。

テキサスコロニーで、シャアのゲルググでの援護を拒絶して、ひとりでガンダムにギャンで挑んだマ・クベ。しかし彼は、ガンダムとの決闘に敗北します。胴体を斬られて爆発する間際に、コクピット内でマ・クベが叫んだ台詞です。 武人というよりは、文人であったマ・クベ。最後は、シャアを図に乗らせないために単身ガンダムに挑んでひとり散っていきます。最後まで気にかけていたのは、いつも傍に置いていた壺と、忠誠を誓ったキシリアのこと。異彩を放った非常に興味深いキャラクターでした。

ランバ・ラルのグフは、アムロ・レイのガンダムと激しい攻防の末、頭部からコクピッ���の胴体までを深く斬りつけられます。しかしグフもすぐにガンダムのコクピット辺りを斬り返し、突撃。それを躱してグフの両腕を斬り落とすガンダム。二人の強者は剝き出しになったコクピット内から、互いの姿を確認し合います。 きっとラルは子供のことが好きなのでしょう。自分の気に入った少年アムロが、敵のパイロットであることを知ってしまった時の心情。この台詞は、彼自身が既に古い人間であるという驚きと諦め、そして何処か喜びすら表現しているのではないでしょうか。